運航数もコロナ危機以前の3分の1程度に留まっていることから、業界関係者は回復には時間がかかると認識している。また、感染拡大の傾向やワクチン接種のペースは地域ごとに異なることから、需要の回復も大陸全体で同じようには進まない可能性がある。
ヨーロッパが国際線マーケットに依存していることは、パンデミックからの回復において常にリスクであったが、各国で渡航規制の度合いや期間が異なることから、その傾向はさらに強まった。この影響はアメリカやアジアとの大陸横断便からの送客が必要な中規模ハブ(コペンハーゲン・ヘルシンキ・ウィーンなど)において顕著だ。
一方、パンデミックの影響が残っているにも関わらず、ヨーロッパでの今後10年間のフリート成長率は年平均1.6%と、一定の拡大が見込まれている。